2005年03月22日

ソーシャルネットワーキングサイトを考える。

 コミュニティサイトを語る上で、コミュニケーションの取りかたという点で二つの考え方がある。
 一つは不特定多数を対象にとらえた、疎密のある付き合い。
 もう一つは、親しい人を対象とした、密度の高い付き合い。
 一般的な不特定多数の人が参加できるコミュニティサイトは、主に前者の考え。誰かの紹介がない限り参加できないソーシャルネットワーキングサイト(以下SNS)は、後者の考えに寄るところが大きいものだと思う。

 ネット上で本名を公開することは、あまりない。僕も便宜上「Rinn」というハンドルネームを使用している。
 ネット上で仮の名前を使用するということは、色々な理由がある。
 変身願望、現実の自分と違う誰かになりたいとか、はたまた個人情報が漏れるのを防ぐためであるとか。特に後者は、ネットを歩き回る人にとっては、まず最初に心がけてもらいたい点である。
 不特定多数の人が参加しているネット内、例えば名前から住所や電話番号を割り出すような人がいないとも限らない、そんな負の面もあるのだ。

 そんな世界で知り合った人間と仲良くなろうと思うと、やはり最初は距離をとるべきである。
 そうやって距離をとった付き合いの中で、信用できる人間だと思って初めて、自分の本名なり住所なりを相手に教えてもいい。もちろんこれは、その人自身の判断に任せるもので、他人の判断基準をあくまで鵜呑みにしてはいけない。教えたくなければ教えなくてもいいのだ。

 そんな、距離を計りながら不特定多数の人間と交流をする場が、今までのコミュニティサイトと呼ばれる場所であった。僕の中の定義は、「人と人が知り合うことができ、言葉を交わす環境のある場所」としている。
 これが近年、より他人と親密になろうという考えからなのか、参加できる人を限定して、より親密な付き合いをできる環境というのができた。それがSNSである。

 SNSの利点は、まずその親密さ。中には、ネットでタブーとされていた本名・居住地の公開を義務付けている場所まである。調べてみたら友人・知り合いも参加していたなんてこともあるかもしれない。○○線の○○駅周辺の人間。なんてサークルも、ここでは活発に活動している。
 より親密になるということは、それだけその人間を知っていくわけで、本名も知らない仮想的な相手と会話するよりずっと親近感がわく。そんな感想を漏らしている人もいる。

 ただ、ネットを始めて間もない人は、こういった環境を当たり前だと思うと危険である。ネットには多かれ少なかれ、詐欺行為、ナンパ行為などを目的として本名・居住地・電話番号・メールアドレスを聞きたがる人間もいるのだ。これは無論、SNS内部にだっていないはずがない。友達の友達と仲良くできるとは限らないのが、世の常である。


 SNSの目指すところは、より親密な付き合いであると確信している。しかし、ネットの個人情報の安全性などが不完全である現在において、とあるSNSの参加規約にある本名の公開の義務などは、ユーザーの安全を考慮していない愚劣で無責任な規約だと思える。
 今、SNSがやるべきことは、個人情報の非参加者への流出の防止。迷惑な参加者の徹底した取り締まり。ネット初心者へのネットの危険性の教育など、色々あると思う。
 商業主義に走り、「誰もが参加できない、参加できるのは選ばれた人だけ」というような優越感のために参加者を招き、安全性を度外視するようでは、SNSは極めて危険なサイトになるだろう。そうならないためにも、SNS運営者は一層の安全性の追求を。参加者はネットの危険性を把握し、自己責任で行動することを心がけてほしい。

posted by Rinn at 19:41 | Comment(0) | TrackBack(1) | コミュニケーション
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SNS雑感
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Weblog: ソーシャルネットワーキング.jp 
Tracked: 2005-05-01 21:35